前歯部のインプラント治療

前歯部のインプラント治療

こんにちは院長の河合です。3月に入り札幌も雪解けが進み幾分春めいてきましたね!

突然ですがもしも前歯を1本失った場合、皆さんならどんな治療を選択されるでしょうか?

大きく分けて ①ブリッジ ②1本義歯 ③インプラント いずれかの選択となります。 ブリッジの場合、固定式のメリットはありますが、両隣の歯に負担をかけるだけでなく健全歯である場合は特に、天然歯を削ることのダメージは計り知れません。義歯の場合、削らないメリットはありますが取り外しの煩わしさだけでなく前歯に針金が見えてしまいますし、見えなくするには大きな入れ歯を作ることになります。インプラントの場合、手術や費用のデメリットはありますが、周囲の歯に負担をかけることなく機能的かつ審美的な修復が可能です。

しかし、『前歯のインプラント治療』は、単にインプラントで咬めるというだけでは不十分で、インプラントが周囲の歯や歯茎と審美的に調和していなくてはなりません。そのため、前歯のインプラント治療は一般的に歯茎と、それを支える骨の移植が併用されることが多く、やや難易度が高い治療となることが少なくありません。先日、当院で前歯のインプラント治療を終えた患者さんの治療例をご紹介しながら治療の流れを説明します。(※許可を得て掲載)

① 治療前の状態です。左上2番目の前歯が歯根破折により抜歯となってしまいインプラント治療をご希望されました。

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歯の欠損だけでなく、歯槽骨や軟組織の減少歯肉の黒ずみなどいくつかの問題を改善し審美的な治療を行う必要があります。

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② 口腔内診査、写真撮影、歯周組織検査、血液検査、型採り、CT撮影 などを行います。

最終的な歯の診断用ワックスアップを行い、シミュレーションソフト上で治療計画を立案します。

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③ カウンセリング を行います。

このようなPC画面をお見せしながら治療計画の説明、スケジュールや最終的な歯の形態や色などを相談します。患者さんのご希望をお聞きし、治療方針を決定していきます。

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手術用ガイドを完成した治療計画のデータを元にCAD/CAMにて作成します。

ガイドを使用することで、非常に正確な位置にインプラントを埋入することができ、安全に手術を受けていただくことが可能です。インプラントのポジショニングは予後に大きく影響しますので当院では必ずガイドを使用して手術を行っております。

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⑤インプラントの埋入手術 を行います。

手術直後のCT画像です。今回は1本の埋入でしたが、骨造成CTGを同時に行いましたので手術時間は50分程度かかりました。痛み止めは手術当日のみ使用したとのこと。やはり術後は数日、痛みや腫れが出ることがあります。

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治療計画通りの位置にインプラントが埋入されました。唇側に自家骨と人工骨を造成してあります。しばらくの間(約3ヶ月)、仮歯を装着して過ごしていただきます。

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⑥上部構造を作成、装着します。

オッセオインテグレーション(インプラントと骨の直接結合)したら、型取りを行い上部構造を作成します。上部構造は下のように原則スクリュー固定にて作製し、セメントで生じるリスクを回避します。前歯部でも最大25°までアクセスホールを傾斜させることが可能で審美的な上部構造を提供します。

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最終的な歯が入った状態です。素材はイットリア部分安定化ジルコニア(Y-TZP)にポーセレンを築盛しており、生体内で非常に安定的な材料です。

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上部構造装着後のレントゲン写真です。プラットフォームシフティングにより周囲組織を安定的に維持します。

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治療前後の状態です。インプラント治療に歯茎の移植や骨造成を併用することでより審美的に仕上げることが出来ます。

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歯の欠損や義歯でお困りの方、インプラントってなんか怖そう… などお気軽にご相談ください。

先月、来院患者さんが2000人を突破しました!! またまた記念すべき2000人目の患者さんにはプレゼントを差し上げ勝手にお祝いさせてもらいました!開院から3年4ヶ月が経ちましたがこれからも多くの患者さんに愛されるクリニックを目指してスタッフ一同精進してまいります。

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あの大震災から8年が経過しました。見慣れた故郷、宮城県石巻市が一変していったあの日の光景は今でも鮮明に覚えています。もう8年も経ったのか、まだ8年しか経っていないのか、人それぞれ感じ方は異なると思いますが、もう一度気持ちを新たに自分ができることを頑張らなくてはならないと実感しました。

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今週末、東京で大きな講演会に参加するため3/16(土)は休診となります。ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い申し上げます。

寒の戻りで体調を崩しやすい時期です。皆さんご健勝にてお過ごしください。


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