ポーセレンラミネートベニアによる審美修復

ポーセレンラミネートベニアによる審美修復

こんにちは院長の河合です。6月はセミナー等で東京出張が2回あり、久しぶりに梅雨らしい蒸し暑さを体感してまいりました☔。やはりこの時期の北海道は最高ですね!🌞

先月は何故かラミネートベニアを希望される患者さんが多かったため、今回のデンタル通信はポーセレンラミネートベニア(PLV)についてお話してみようと思います。

PLVとは、歯質を削る量を最小限にして、歯の表面に0.5mm程度の厚みのセラミックを歯に接着させ、形態や色調を改善させる審美修復法です。一般的に行われるオールセラミック治療の場合、歯を大きく削って被せる必要がある為、健全な歯の場合は特に歯へのダメージは計り知れません

PLVの場合は歯をほとんど削る必要がなく(削っても唇側のエナメル質表面を0.5~0.7mm程度)、健全な歯質を最大限に保存することができます。治療の際、麻酔も使用しません。先日行った症例を紹介しながら治療の流れを説明します。

1、初診時の状態です。前歯部の形態および色調の改善を主訴に来院されました。

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患者さんと相談の上、ホワイトニングおよび前歯3本のダイレクトボンディングと、右上2番目のPLVによる治療を計画しました。

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2、天然歯のデュアルホワイトニングを行いました。

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元の色と比較するとかなり色調の改善が認められます。

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3、前歯3本にダイレクトボンディングを行いました。少量の隙間や形態修正はこのようにダイレクトボンディングにて対応できます。

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4、右上2番目の歯のPLV修復を行うため、型どりを行い診断用ワックスアップを行います。患者さんと相談して歯の最終的な形態などを詰めていきます。

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形成用のパテを当てて高さと厚みのクリアランスの量を確認します。特に今回の場合は矮小歯のため削る必要はありません。

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5、型どりを行い、技工士さんに細かい色調などを合わせていただきます。

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6、完成したPLVをベニア用セメントにて装着します。

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7、治療前後の写真です。PLVやダイレクトボンディングでは殆ど歯を削らず麻酔も必要ありませんので、患者さんの負担が少なくて済むことも大きなメリットですね。

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審美性が改善され、「歯が綺麗になったので禁煙したよ!」と喜んでおられたのが私も大変嬉しく思いました!

 

せっかくなのでもう一症例ご紹介します。こちらは10年程前に多院で治療したPLVが1本脱離したとのことで再治療希望の方でした。噛み合わせなどの状態などによっては脱離する可能性もありますが、適切な治療を行えばPLVは破折や脱落することは非常に稀です。

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同様に診断用ワックスアップを行い、型どりおよび色合わせを行います。来院回数も3~4回程で、期間も比較的短く済みます。

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このように、PLVはメリットの多い治療法になりますが、歯の状態などによって適応できない場合もあります。また、破折などの可能性や、僅かに歯を削る場合などデメリットもありますのでお気軽にご相談ください。

最後に、最近の出来事です。今年も1年間5-D Japanの研修会に参加して実習、症例報告など日々楽しく頑張っております!!

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今年は1年間、東京にて歯周病治療インプラントの研修と、一部大阪にて審美修復の研修に参加してまいります。

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船登先生や南先生にはお会いするだけでモチベーションが上がります!!

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素晴らしい先生方から知識・技術を直接指導していただき、行くたびに多くのものを得て帰ってきます。共に学ぶ先生方との出会いも大切にしていきたいです。

土曜日にお休みをいただく日があり、患者さん皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、まだまだ上を目指して研鑽し日々の診療に必ず還元いたしますので、ご協力の程何卒宜しくお願い致します!


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