こんにちは!院長の河合です🌞。北海道も新型コロナウィルスの影響が少しは落ち着いてきましたが、依然として油断のできない状況が続いていますね。当院も細心の注意を払いながら通常診療を行っております。
今回のDental通信は『インビザラインを用いた矯正治療』と『オールセラミック』を併用した治療についてご紹介します。
1、歯並びを治して前歯をキレイにしたいとのことで来院された患者さんです。治療前の状態。反対咬合、失活歯による審美不良、切縁部の破折や咬耗などが認められます。
このようなケースで、『矯正は時間がかかるのでセラミックで歯並びも改善してほしい!』と仰る患者さんがしばしばいらっしゃいます。巷ではセラミック矯正というものが流行しているのでしょうか?
軽度な歯並びの改善であればセラミックのみで対応できる場合もあります。しかし、安易に歯を削ったり、神経を取ったり、無理に歯軸の方向を変えたり、歯肉との調和を考えない治療は予後を考えると決してお勧めすることはできません。見た目だけではなく機能的な改善がいかに重要か、私たち歯科医師は患者さんにしっかり説明して正しく理解していただかなくてはなりません。
こちらの患者さんはまず矯正治療にて反対咬合など歯並びの改善を行った後に前歯部の審美修復を行うことになりました。お仕事の関係もあり、目立たないように矯正したいとのことで今回はブラケットではなくインビザラインを選択されました。
2、治療開始から1年10カ月経過時の状態(非抜歯、アライナー55枚、追加アライナー19枚)です。反対咬合は改善され、上下の正中もかなり合ってきました。
3、最後に、噛み合わせの修正や前歯の位置の微調整を行って仕上げます。インビザライン治療の後半では殆どの症例でこのような顎間ゴムを併用しております。
4、矯正治療終了後、左上2番目の歯をダイレクトボンディング、右上の2番目をオールセラミックにて修復を行いました。
5、治療前後の状態です。期間は2年半程度かかってしまいましたがご自身の歯を殆ど削ることなく機能的・審美的に改善することができました。頑張って通ってくれた患者さんに感謝ですね。
今年は新型コロナウィルスの影響で殆どの学会やセミナーが中止やウェブ開催となる中、先月久しぶりにライブオペの見学に石川県金沢市にあるなぎさ歯科クリニックへ行ってきました!
金沢に行くのは初めてでしたが、駅前などとても綺麗な街並みで次回はゆっくり観光などもしてみたいと思いました。
移動の飛行機はコロナの影響で3席に私1名だけで大変快適。
所属している5-D Japanのファウンダーである船登先生のオペを見学させていただくのは初めてで、昨年からずっと楽しみにしておりました。
2日間に渡り、PET、即時荷重、CTG、サイナスリフト、歯間乳頭再生、根面被覆術などなど盛りだくさんの内容でした。やはり実際目の前で手技を見て学ぶのは大変勉強になりますね。
コロナ禍の中、勉強しに行って本当に良かったです。早速持ち帰って日々の診療に役立てております!
船登先生、なぎさ歯科の皆様、大変な状況の中ありがとうございました。
まだまだ大変な日々が続きますが、新型コロナウィルスの感染拡大に気をつけて元気に過ごしましょう!