こんにちは院長の河合です。今年もあと数日となりましたが皆様にとってどんな1年だったでしょうか?私はやることが山積でものすごく長く感じた1年でしたが毎日充実していました!
今回はガミースマイルの治療に関してのお話です。スマイル時に歯茎が過剰露出している状態をガミースマイルと言いあまり審美的でないと感じる方がいます。治療法はいくつかありますが、一般的に矯正治療やクラウンレングスニング(歯冠長延長術)にて治療することが多いです。今回はクラウンレングスにて歯茎の形態を改善する場合について症例を通して説明したいと思います。
①初診時の状態です。「前歯が短いのでかぶせなおして綺麗にしたい」との主訴でした。前歯にはすでに前装冠が入っていて歯肉が過剰露出しており、このまま被せ直しただけでは審美的な結果を得られず主訴は改善しません。
②上顎前歯部はいわゆる萌出異常(Altered Passive Eruption)にて、クラウンレングスニング(歯冠長延長術)の適応症となります。
③PCによるシミュレーションと診断用ワックスアップを行い患者さんと最終的な歯の長さなどについて相談します。
④手術の様子。診断用ワックスアップから手術用ステントを作製します。目標となる位置を測定しながら歯肉と歯槽骨の形態を修正していきます。コンタクトポイントやマージンからの位置に注意します。歯肉は縦切開せずMGJを越えない所まで剥離します。後戻りしないように骨の形態修正することが重要です。
⑤縫合終了時と1週後抜糸時の状態です。軟組織のリバウンドに注意しながら治癒を待ちます。
⑥軟組織が落ち着いたらプロビジョナルを作製します。
⑦術後半年待ってからファイナルレストレーションを作製します。
⑧※こちらのケースは患者さんの転居のご都合で術後5カ月過ぎにファイナルを作製しましたので注意深い経過観察が必要です。
⑨治療前後の比較。シミュレーションした位置に歯肉を設定することができました。
費用:歯冠長延長術55,000+プロビジョナル3,300×2本+オールセラミック110,000×2本(税込) 治療期間:約9カ月
このようにクラウンレングスニングによって審美的な口元に改善することができますが、術前診査や骨整形などを適切に行わないと後戻りや歯肉退縮などが起こることがあり、外科的な侵襲は少ないですが良好な予後を維持するためには実は意外と難しい治療法でもあります。ガミースマイルが気になっている方はお気軽にご相談ください!
先月みんなで患者さんが勤務している和牛のお店に食事会に行ってきました!焼きしゃぶ、ステーキ、蝦夷アワビなど全部美味しかったです。ご馳走様でした!
南青山の内山先生のクリニックに写真の勉強などにも行ってきました。もう少し芸術的な写真が撮れるようになりたい。
札幌でインプラントの講演会もありました。さすが5-D Japanの丹野先生の講演は圧巻!北大の先輩凄すぎます!
クリスマスは今年最後の5-Dのセミナーに参加しました。いつもお世話になり感謝しかありません!
今年も無事に1年の診療を終え、忘年会ができました。
私は周囲の人達に恵まれていて、皆にいつも助けられているんだなと改めて実感した年末でした。
皆様今年も一年大変お世話になりました!来年も宜しくお願い致します。どうぞ健康で良い年をお迎えください!